WEBサイトを作っても、どのくらい見られてるか分からないと改善が難しい。駆け出しの頃はそんな当たり前のことが分かりませんでした。
WEBマーケティングでは、データが見られてその内容を要約して説明できる能力は必須です。
しかし、多くの新人マーケターはGA4の複雑さに翻弄され活用さえできていません。
この記事では、私がマーケティングを実践する中で学んできたGA4の基本的な使い方と、データを効果的に解析する方法を初心者向けに紹介します。
GA4を使ってWEBサイトのパフォーマンスを改善し、マーケティング活動の成果を高める方法が分かりますので、マーケティングの現場でお役立てください。
GA4を使う上で覚えておきたい用語
まずは最低限覚えておきたい用語を一覧にしました。
GA4で使われている言葉
ユーザー | WEBサイトを訪問した人 |
セッション | WEBサイトに訪問して終わるまでの数(30分無操作で終了) |
エンゲージメント | WEBサイトがウィンドウの前面に出ていた長さ(10秒以内はカウントされない) |
イベント | ユーザーのアクションの総称。 |
コンバージョン | CVともいう。とって欲しいユーザーの行動を意味する。資料請求、問合せ、LINE登録など状況によって内容は変わる。 |
トラフィック | WEBサイトへの「流入」「呼び込み」を意味する。 |
表示回数 | そのページがどれだけ見られたかを表す。PVと同義。 |
とりあえずこれだけ覚えておけばOKな操作と表示の意味
レポートのスナップショット | データの全体像をざっくり見られるレポート |
リアルタイム | 直近30分のデータが見られるレポート |
ユーザー属性>ユーザー属性の詳細 | どんなユーザーが来ているのかが分かるレポート |
集客>ユーザー獲得 | 新規ユーザーの流入元がわかるレポート |
集客>トラフィック獲得 | 新規ユーザーとリピートユーザーのセッションがわかるレポート |
エンゲージメント>イベント | 発生イベントがわかるレポート |
エンゲージメント>コンバージョン | コンバージョンがわかるレポート |
エンゲージメント>ページとスクリーン | ページごとのPV数がわかるレポート |
GA4を導入したら最初にやっておくべき設定
GA4を入れるだけでもある程度のデータは分析できますが、以下の設定をやっておくことをオススメします。
- イベントの拡張計測機能をオン
- Googleシグナルデータ収集をオン
- 地域とデバイスに関する詳細なデータの収集をオン
- データ保持期間の変更
- Google広告とのリンク
- Search Console(サチコ)とのリンク
それぞれ操作方法を解説します。
1.イベントの拡張計測機能をオン
管理>プロパティ設定>データストリーム>自身のWEBサイトを選択>イベント>拡張計測機能をオン。
2.Googleシグナルデータ収集をオン
管理>プロパティ設定>データの収集と修正>データ収集>Googleシグナルデータ収集をオン。
3.地域とデバイスに関する詳細なデータの収集をオン
管理>プロパティ設定>データの収集と修正>データ収集>地域とデバイスに関する詳細なデータの収集をオン。
4.データ保持期間の変更
管理>プロパティ設定>データの収集と修正>データの保持>ユーザーデータとイベントデータの保持を「14ヶ月」に変更。
5.Google広告とのリンク※Google広告を運営している人は必須
管理>プロパティ設定>サービス間のリンク設定>Google広告のリンク>「リンク」から自社のGoogle広告アカウントとリンク。
6.Search Console(サチコ)とのリンク
※事前にGoogleサーチコンソールにサイトを登録しておきます。
管理>プロパティ>サービスとのリンク「SearchConsoleのリンク」>「リンク」から自社のSearchConsoleアカウントとリンク。
「リンク」をクリックするとSearch Consoleプロパティを選択がでる
Webストリームを選択して、「次へ」
確認して「送信」
しばらくすると、レポートでSearch Consoleが見られるようになります。
【重要】コンバージョン(CV)計測の設定
これをやっておくと、CVを見える化できます。
手順
- CVアクションを決める(問合せ、電話リンククリック、決済、など)
- アクション計測方法を決める(遷移時、リンククリック時、など)
- イベントを作成する
- 管理>イベント>イベント作成>作成>カスタムイベント名を選択or入力>条件追加(パラメータ、演算子、値”URL”など)>作成
- 作ったイベントをCVとして計測
- 管理>コンバージョン>新しいコンバージョンイベント>3で付けたカスタムイベント名を入力>保存
- スイッチがオンになっていればOK
- 管理>コンバージョン>新しいコンバージョンイベント>3で付けたカスタムイベント名を入力>保存
Webサイトのある部分が表示されたことを、カウントする設定
- GTM>トリガー>トリガータイプ要素の表示>選択方法「ID」>要素ID「ある場合入力」
- このトリガーを起動するタイミングを選択
- 視認の最小割合(どの位見えるようになったら)
- このトリガーの発生場所は、今回はIDがあるので全ての表示イベントをチェック
- 保存
フォームの送信ボタンを押したときに発火させる
GTM>トリガー>新規>トリガータイプ「フォームの送信」>一部のフォームにチェック>「Form ID」「等しい」「IDを入力する」
滞在時間5秒を作る
GTM>トリガー>新規>トリガータイプ「タイマー」>イベント名「好きに書く」
間隔(1000=1秒)
制限(入れないと一度だけ)
これらすべての条件がtrueの場合にこのトリガーを有効化
Page URL→含む→/ ←全てのページで発火する
↓
タグを設置する
タグの種類は「GA4イベント」
設定タグ
トリガーを選ぶ
まとめ
Google Analytics 4は、WEBマーケティングに欠かせない最強のツールです。
この記事で紹介した基本的な活用法から始めて、データ駆動型のマーケティング戦略を実施してみてください。